看護局

看護局

 副院長兼看護局長あいさつ

看護局長 川野 恵智子
副院長兼看護局長
認定看護管理者 川野 恵智子

【 看護の特色 】
八戸市立市民病院看護局は、「患者中心の恕やりのある医療」を基盤理念として、安楽と尊厳をもって個を尊重した看護を目指し、常に、患者さんにとっての最善を探求し、最良のケアとして提供するために、根拠を大切にした看護の実践に努めています。

【 看護局の取り組み 】

2014年度から導入された「病床機能情報の報告制度」により、医療機能・病床機能の再編・分化や地域包括ケアシステムの推進など医療は大きな変革の渦中にあります。当院は地域の中核病院として高度急性期機能(救命救急センター、集中治療室、新生児集中治療室など急性期の患者に対し診療密度が特に高い医療を提供する)や急性期機能(急性期の患者に対し状態の早期安定に向けて医療を提供する)を担う病院であり、看護の背景には、治療の高度化や高齢患者さんの増加に伴って、重症化や病状の複雑化があります。
そこで私たちは、急性期病院における看護として、「入院による生活機能の低下を最小限にし、患者さんがご希望される場所へおつなぎすること」が重要な役割だと考えます。
その具体的な取り組みとして、「認知症高齢者の看護」「せん妄予防ケア」について知識や技術を深め、高齢者ケアの看護実践の質向上のために活動しています。
 また、地域がん診療連携拠点病院として、がん患者さんのさらなる療養支援の充実に取り組んでいます。「がんと診断された時からの緩和ケア」の実践には、専門的な緩和ケアをどう活用するかが重要であり、そのために基本的緩和ケアがしっかりできていることが大切です。がん領域の認定看護師を中心に、今年度からはがんリンクナースの活動を通して基本的緩和ケアの充実のための活動もスタートしました。
 さらに急性期治療を終え次の療養場所に移行する患者さんが、安心して退院できるための支援は、退院支援ではなく「シームレスな療養のための支援」と捉えた看護サービスを目指しています。そのために、地域の看護職との学習や情報交換の場をつくり、退院後の患者さんの療養生活を知るための活動も行っています。
 このような看護局の取り組みとしての高齢者ケア、がん患者さんの療養支援、在宅療養移行支援は、どれもが当然のことながら看護単独ではその目的を果たすことはできません。医療チームの一員として急性期病院の課題であることを共有し、私たち看護職が主体性をもって活動していかなければならないものだと考えます。チーム医療の中で、看護職としての役割遂行には、根拠のある看護実践は不可欠と考えます。そのために学びを続けることを大切にし、行った看護に満足と喜びを感じながら共に成長し合える文化の醸成が大切だと考えます。そのような活動のための支援と組織づくりに努めていきたいと考えます。

【 学び続けるための支援の充実 】
 
 私たち看護職には、根拠に基づく的確な判断、状況に適切かつ迅速に対応した看護実践能力と、チーム医療の中での役割が求められています。
 看護師のキャリア開発には、個々の看護師が社会のニーズや各個人の能力
(ライフサイクル)に応じてデザインする、また病院や看護局の目標に応じたキャリアデザインがあるかと思います。いずれにおいてにも自己の責任でその目標達成に必要な能力の開発に取り組むことになります。当院は、このような看護専門職としてのキャリア開発への支援としてその活動を強力にバックアップする修学支援体制を整えています。
 
【 働き続けられるための支援 】

 2014年9月、八戸市立市民病院院内保育園 「いちょうの樹」が開園しました。
保育の質はもちろん、通常保育に加えて、夜間保育や病児・病後児保育、一時保育など体制も充実しています。働きながらもゆとりと安心感を持って子育てができる環境が整っています。

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理念・概要の紹介

看護局の理念

  1. 私たちは、病院の基本理念を基盤として、社会の変動、医療の高度化・専門化に伴い、その要請に応じて質の高い看護を提供する。
  2. 私たちは、患者が健康の維持増進・健康回復・平和な死の過程で必要としているニーズは何かを判断し、人間尊重を基本として一人ひとりに応じた看護を実践する。
  3. 私たちは、八戸市立市民病院の職員としての自覚と誇りをもち、心身の健康保持増進、自己啓発に努め、自分の行った看護に責任を持つ。
  4. 私たちは、職員個々の成長を促す職場を共に創りだす。

看護局の概要

看護職員数 780人(平成28年4月現在)

正 職 員 臨時職員
看護師 看護師 准看護師 看護助手
590人 94人 6人 90人

看護単位 15単位

病棟、外来、手術室、透析室、救命救急センター、集中治療室、周産期センター

看護体制

  • 固定チームナーシング継続受け持ち制
  • 3交替勤務と2交替勤務選択制

院内教育の紹介

院内教育の紹介

  1. 病院の理念、看護局の理念・方針に基づいて、質の高い看護を提供できる看護師を育成する。
  2. 看護専門職業人としてキャリア発達を支援する。
  3. 社会の動向・医療環境を踏まえ個々の看護職員にあった研修の機会を提供する。
  4. クリニカルラダーシステムに基づいて、臨床実践能力が高められるように看護実践、管理、教育、研究に必要な知識・技術・態度に関する学習の機会を提供する。
  5. キャリア、役割に応じた外部研修、学会参加の機会を提供する。

当院のクリニカルラダー

当院では次のことを目的としてクリニカルラダーを使用し、各ステップに応じた研修プログラムを企画しています。入職時に職務経験がある場合は、その経験や能力に応じて看護師長と教育担当者で相談してスタートラインを設定します。

  1. 看護師の臨床実践能力を評価し、動機づけと教育のサポートの基準にする。
  2. 看護師の仕事の満足度を高める。
  3. 看護師の個々のキャリア開発に役立てる。
  4. 自立したナースの育成を目指す。
  5. 人員配置の資料とする。

詳細は↓こちらをご覧ください。

クリニカルラダー(31.7KB)

テーマ及びねらい

コース テーマ ね ら い
職員全体 看護研究発表会 看護研究の実践を通して、看護の現場における問題を科学的に解決する方法を身につける。
総合発表会 医療や看護の最新情報を得る機会とする。看護実践や、各研修会への参加を通して得られた成果を共有する機会を持ち、職員全体へのレベルアップにつなげる。
リスクマネジメント
研修
事故予防、感染予防について最新情報を得る機会とし、職員全体へのレベルアップにつなげる。
ステップ1 初任者研修
(安全対策、感染予防、与薬技術、MEの取り扱い、BLS等)
  1. 八戸市立市民病院に働く看護師としての自覚を持つ。
  2. 病院の理念と運営方針、看護局理念と目標を理解する。
  3. 病院内の諸規定が理解できる。
  4. 基本的看護技術を身につける。
看護診断
  1. ケアに必要な情報を効果的に得るためのコツを理解する。
  2. 論理的に患者情報から看護診断を導く考え方を理解する。
看護過程
トレーニング
  1. NANDA-Iに基づきデータ収集、アセスメント、問題の明確化ができる。
  2. 自らが立案した看護経過に基づく実践を振り返り評価できる。
  3. 看護記録基準にそった記録ができる。
  4. 受け持ち患者の看護過程レポートを通して各自の課題を明らかにする。
メンタルヘルス 社会の変化やストレスの性質を理解し、ストレスの克服の条件や前向きなこころが生み出される過程について考える。
コミュニケーション
  1. 自分のコミュニケーションの傾向に気づく。
  2. 社会人・組織人として求められることを理解する。
  3. 期待される人間関係を築くために必要なことを理解する。
  4. アサーティブな自己表現力を高める。
看護倫理
  1. 日常の臨床の現場に発生する臨床倫理の問題に気づく能力を高める。
  2. 臨床倫理の問題について、最善の対応策を見いだすことができる。
  3. 臨床問題へ看護師としての対応を日常化するための方法を考えることができる。
接遇研修 患者の満足が得られる、医療従事者としての接遇を学び、日常の実践へ結びつける。
多重課題 多重課題、時間切迫状況下で安全に優先順位を選択し基本的な看護技術が実践できる。
ふり返り研修
  1. 1年間で看護職としての自分を振り返り、学んだことを確認する。
  2. 2年目の自分の課題に気づく。
ステップ2 看護診断
  1. NNNの関係性を理解する。
  2. これまでよりも妥当な看護診断を導くことができる。
  3. これまでよりもより妥当なNOCを選択することができる。
看護過程
トレーニング
  1. 看護データベースを十分に活用し、適切な看護問題を抽出し、優先順位をつけることができる。
  2. 可能な場合、看護上の問題を患者と共有できる。
  3. NOCを用い客観的評価を実現できる。
  4. 特定した看護診断に関連のある中範囲理論やモデルを利用して看護実践及び考察できる。
ステップ3 看護理論
  1. 主要な看護理論について学習する。
  2. 看護理論を看護過程に活かすことができる。
アサーティブコミュニケーション 自他尊重をした上で、自分の伝えたいことを相手に伝えるコミュニケーションスキルを習得する。
リーダーシップ
  1. リーダーシップについて理解する。
  2. リーダーとしての自覚を持ち、部署においてリーダーシップを発揮できる。
ステップ4 家族看護
  1. 家族看護の基礎知識を身につける。
  2. 患者の家族を含めた問題解決思考ができ、適切な看護サービスの提供と評価ができる。
看護倫理
  1. 複雑な意思決定プロセスや状況において、患者にとって最適な手段を選択しQOLを高めるための看護が実践できる。
  2. 臨床倫理の問題について、最善の対応策を多職種と見い出すことができる。
看護管理
  1. 日常生活における問題解決能力を養い、円滑に看護を進めていくための能力を養う。
  2. 後輩や看護学生の指導など、職場内の教育に積極的に関わることができ、さらにOJTを促進することができる。

スペシャリストの紹介

スペシャリストの紹介

当院では、2名の専門看護師と9領域19名の認定看護師が活躍しています。研修会の依頼などは看護局管理室へお問い合わせください。

メール kango@hospital.hachinohe.aomori.jp Tel 0178-72-5111 (代)

専門看護師

母性看護 小児看護

母性看護

古屋敷智美

 母性看護専門看護師は、妊娠、出産、子育てや女性特有の心配事や課題について、女性やご家族と一緒に考え、解決のための支援をする専門の助産師です。
 実際には、心身の合併症や不調がある方、出産や育児に不安がある方、また産後体調をくずしたり育児で悩みを抱えている方、早産や死産後の方などを対象に、妊娠期から産褥期にかけてケアを行います。お話を伺って相談に応じたり、必要な場合にはご家族や他の医療福祉スタッフと一緒に考えサポートします。
本来、出産、育児は自然な営みですが、その過程で様々な経験があり、時には思い悩むことも少なくありません。そのような中で、女性が自分自身やお子さんの健康を保ち、その方なりのペースで母親になるプロセスをたどることができるようサポートをしたいと考えております。
 外来通院中、入院中どちらの場合でも支援が可能です。出産前後の方に対する支援が中心となっておりますが、思春期から更年期にある女性に対しても応じます。ご相談をお待ちしております。

小児看護

奥寺さおり

小児看護専門看護師は、あらゆる健康レベルにある子どもおよびその家族に対して最善の利益が守られるように、子どもおよび家族の力を引き出しながら、成長・発達を見据えた看護を提供します。
近年、健康障害を抱えながら在宅で過ごす子どもや地域の学校へ通う子どもが増加しています。今後は、いろいろな生活の場で過ごしている子どもや家族のQOL向上を目指し、在宅医療を支えてくださる方々や教育機関との連携も重要と考えています。

認定看護師

がん化学療法看護 緩和ケア 感染管理
救急看護 糖尿病看護 皮膚・排泄ケア
集中ケア 認知症看護 精神科認定看護師

がん化学療法看護

佐藤美穂(地域医療連携室)

 がん化学療法が、安全・確実・安心・安楽に実施されるように、化学療法センターや病棟からの相談に対応しています。また、がん治療期だけでなく、がん療養のあらゆる場面において患者さんやご家族、また地域を支えるべく、がん相談支援センターでがん相談員としても活動しています。

緩和ケア

馬場教子

 緩和ケア認定看護師は、患者さんの治療や病気に伴う様々なからだのつらさ(痛み・息苦しさ・だるさ)やこころのつらさ(不安・恐れ・悲しみ)をできる限り和らげ、その人らしい生活が送れるように支援します。また、患者さんを支えるご家族の方の不安やつらさをお伺いし支援します。
現在、緩和ケアチームの看護師として活動しています。緩和ケアチームについての詳しい情報は当院ホームページ『緩和ケアチーム』をご覧ください。

感染管理

大澤純子、成田良子

感染管理認定看護師の役割は、院内のすべての人を感染から守ることです。患者さんはもちろん、ご家族の方や面会に来られる方、病院職員、実習学生もその対象となっています。
感染管理認定看護師として、院内感染対策を充実させ、当院の医療の質の向上につながるよう日々活動しております。

救急看護

神田新一、上舘敬子、佐々木都、小田桐綾子、西川健、工藤ひとみ、沼宮内元子

当院には救急看護認定看護師が現在7名います。私達は、救命救急センターと救急外来にそれぞれ所属し、重症集中治療を中心とした患者ケアを行い、看護師の役割モデルとなるよう努めています。また、ドクターヘリにフライトナースとして同乗し医師の治療の介助や患者さんのケアにあたっています。災害時には医師と共に被災地へ行き患者ケアも行っています。院内では、救急蘇生法やAED講習、人工呼吸器や呼吸理学療法、早期リハビリテーションなどの救急分野における看護ケアについての教育に関わり、当院の看護の質の向上に努めています。院外における活動では、一般市民や病院スタッフを対象に救急蘇生法とAED講習、看護技術などの講義や実践指導を行っています。



糖尿病看護

久保睦子

 糖尿病看護認定看護師とは、糖尿病患者さん一人一人がその人らしい生活を送ることができるよう、治療や生活について一緒に考えたり、アドバイスを行う看護師です。
青森県は糖尿病患者数が全国で2番目に多い県です。糖尿病の発症や様々な合併症による失明、足切断、透析導入などを予防するためには、食事や運動、日常生活環境を個々の身体的面や心理状況に合わせて調整していくことが必要です。その時々に応じた適切な支援を行うことが糖尿病看護認定看護師の役割となります。
私は、内分泌糖尿病科で専従看護師として、糖尿病患者さんやご家族に対して、療養生活に関する相談やフットケアを行っています。気になること、困っていることなど、気軽に声をかけてください。 
糖尿病療養指導・フットケア・透析予防指導についての詳細は【看護ケア外来】をご参照ください。

<主な活動内容>

在宅療養指導:
血糖値を改善するための生活の方法を一緒に考えます。(1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病などすべての糖尿病患者さんが対象です)
フットケア :
糖尿病神経障害による足の病気を予防するために爪切りやたこの処置等を行い、日々の足のケア方法を指導します。
透析予防指導:
糖尿病腎症進行を予防して透析に至らないようにするために、医師・看護師・管理栄養士がチームを組んで指導を行います。

2014年度より内分泌糖尿病科外来で専従看護師として活動しています。どんなことでもお気軽にご相談ください。



皮膚・排泄ケア

前田司子、土橋美歌子、沼野美幸

皮膚・排泄ケア認定看護師とは、創傷(床ずれ、傷など)、ストーマ(人工肛門、人工膀胱)、失禁などの専門的なケアを提供する看護師です。
入院中の患者さんはもちろん、床ずれや手術の傷が治りきらないまま退院される方への傷の手当のアドバイスや退院後のフォローを医師と共に行っています。
ストーマを作られた方へのケアのフォローを定期的に行っています。体型や生活の変化に応じた装具の相談や新製品が出た場合の紹介などもしています。他院で手術された方も紹介状を持ち、予約していただければ対応しています。
失禁ケアでは、自己導尿の指導やオムツ・ケア用品の紹介なども行っています。



集中ケア

久保裕一、太田江里子

「集中ケア認定看護師」は重症かつ集中治療を必要とする患者さんと、その家族への支援を役割とした看護師です。
ICU(集中治療室)、救命救急センターに入室される患者さんの多くは、心身ともに病気や治療と戦っている状態であり、処置や看護による患者さんの負担が最小限になるように、根拠のあるケアを提供できるように心がけています。また生命の危機状態から回復された後、体力の消耗や二次的障害から退院後の生活の質が大きく損なわれる場合があります。患者さんの二次障害予防を目的に、早期から機能維持のための日常ケアやリハビリテーションを行っていくことが大切な役目だと思います。
集中ケアはICUだけで行われるわけではありません。根拠のある負担が少ないケアの提供はすべての患者さんに必要です。
いかに自分の実践を通して伝えるか、自らのアプローチによって「看護が変わること」「最終のアウトカムは患者さんがよくなる」ことをモットーに頑張っています。

認知症看護

大沢恵利加

認知症看護認定看護師は、認知症の人の権利を擁護し、生命と生活の質を守るための療養環境整備、自己決定の支援など、認知症の人および家族のサポートを行うことが重要な役割です。高齢化により、認知症を有した患者さんが急性期病院に入院することが増えてきています。認知症の人は、自分の希望や感じている痛みをうまく相手に伝えることが苦手です。ときにその行動は私たちの目には問題行動として映ります。目まぐるしく治療が展開してゆく急性期病院ではより一層その行動は顕著です。行動の背景を認知症の人の視点、世界観で捉えなおしてケアを考えていくことで病院全体の看護の質の向上につなげていけるよう活動していきます。

精神科認定看護師

大山実

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