特定看護師・特定認定看護師紹介
当院では、特定看護師26名(救急領域パッケージ研修修了者19名、外科術後管理領域パッケージ研修修了者7名)、特定認定看護師8名(区分別パッケージ研修修了)、合わせて34名の特定看護師・特定認定看護師がそれぞれの部署で活躍しています。特定看護師・特定認定看護師はより専門的な知識と技術を有し、質の高い医療を提供しています。
※当院では特定行為研修修了者の名称につきまして下記のとおりとしています。
特定行為研修修了者 → 特定看護師
特定行為認定看護師(分野)→ 特定認定看護師(分野)
特定認定看護師
救急領域

下田 久美子・田中 美聡・野村 渉
特定行為研修を修了して
特定行為の研修を受講したことで、病状の変化や疾患を包括的・的確にフィジカルアセスメントし、悪化する前の病状をとらえてタイムリーに介入し、早期回復につなげていけるように活動しています。
現在の病状に必要な治療を理解しケアを導くための能力を身につけ、患者によりよい医療を提供できるように努め、他の特定看護師や他職種と問題解決に向けて協働しています。病棟では直接動脈穿刺法による採血を行い、人工呼吸器やNPPVの設定変更や離脱を行っています。
受け持ち看護師と共に、採血結果や胸部写真を元に一緒にアセスメントしたり、また、病棟全体の知識・技術の向上に向けて、勉強会を開催する等の活動も行っています。

岩舘 明佳・小松 昭子
脳血管疾患患者の明るい未来を切り拓く
東4階病棟は脳血管疾患の患者さんが多く入院されています。呼吸障害や循環の異常、意識障害等を生じることが多いため臨床推論の活用により患者個々の病態生理をアセスメントし異常の早期発見に努めています。人工呼吸器を装着している患者さんもおり人工呼吸器離脱などの特定行為を実践しております。
また、スタッフ全員が的確なアセスメント、ケア実践、評価を行えるよう病棟スタッフへ指導を行い患者さんの残存機能維持・回復、精神的安寧を図れるような看護を実践し続けたいと考えています。

工藤 ひとみ・信田 将輝・和島 由香子・中村 海
タイムリーなケアによる急変予防
当院は青森県南地域の急性期医療を支える拠点病院としての役割を担っており、小児から高齢者まで様々な疾患の患者を受け入れ治療や看護を行っています。日々、ドクターヘリ、ドクターカー、救急車の対応で多忙な中、医師と共同する事によって、患者へタイムリーなケアを提供する事が可能となりました。
急患室で私たち特定看護師が特定行為を行う際は、行為が行える病状の範囲外の事が多く、医師の直接指示にて行為を行います。その際一番重要な点は安全に行為を行うという事です。病状の範囲外で行う行為は、症状が安定している患者へ行うよりもリスクがある為、フィジカルイグザミネーション、アセスメントを十分行った上での実施を心がけています。また、スタッフへの相談、助言等部署のロールモデルとしての役割も担っています。
今後も症状に合わせたタイムリーなケアを行い急変予防につなげる事が出来るよう努力して参ります。

折田 俊平・野坂 陽一・濱谷 正徳・赤坂 直哉
ともに学び成長できる場所CCMⅡ
救命救急センターⅡには特定行為研修修了者が4名在籍しています。
人工呼吸器を装着している患者が多いため人工呼吸器の設定の変更をしたり、安全に人工呼吸器の離脱訓練が出来るようにアドバイスしたり、病棟に知識を還元しながら活動をしています。
また、フライトナースやRRTの一員としても活動しています。フライトナースはプレホスピタルで医師からの指示により特定行為を実践し、RRTでは全病棟を訪室して医師に相談しながら呼吸器装着患者や状態が不安定な患者に特定行為を実践しています。

河津 周吾・後村 瑞穂・森崎 和歌子
重症患者への看護ケア
救命救急センターでは全人的医療や看護ケアを提供しています。
特定行為は、臨床推論や病態判断を活用した医師へのコンサルテーションや、多職種への説明や相談など多岐に及びます。人工呼吸器設定の変更や、人工呼吸器の離脱に向けたトライアルなどタイムリーな対応を実践し症状の緩和や改善を得ています。成功した体験をスタッフ間で共有し看護ケアの素晴らしさを実感することができます。

川島 祐己・加瀬 千康
集中治療室における特定行為研修修了者の役割について
集中治療室は診療科を問わず、手術後や全身管理を必要とする重症な患者さんが入院されています。
私たち特定行為研修終了者は、研修で学んだことを活かして状態のアセスメントにより異常の早期発見に努め、苦痛や安全に配慮し医師の指示のもと人工呼吸器の設定変更や離脱、気管チューブの位置調整、動脈ラインの留置などの特定行為を行っています。また、医師など多職種や集中治療室スタッフと連携し、早期離床やせん妄の予防を行い、患者さんの早期回復を目指しています。

高田 美香
助産業務と特定行為の両立について
私が勤務する周産期センターでは、県内外から合併症を持ったハイリスク妊産婦を受け入れています。母児の安全を守るために全身管理の勉強をしたい、フィジカルアセスメント能力を向上させたいと考え、特定行為研修を修了しました。
現在の周産期センターでは産科以外の患者の入院も増えており、分娩以外の場面でも状態の変化に速やかに対応できるよう研修での学びをチームに還元、共有しながら働きたいと考えています。